本日訪問したのはブレストンコート ユカワタン。

ブレストンコート ユカワタンは、星野リゾート ホテルブレストンコートに構えるフレンチ料理店です。ホテルブレスントコートのメインダイニングとなるユカワタンでは、日本人の感性に寄り添う五感で楽しむニッポン・フレンチを提供しており、地産地消が楽しめるお店。

その拘りは料理にはっきりと反映され、長野県でのみ採れる季節の素材を提供。長野県で採れる食材に絞るとそれは多くなく、魚に関しては海魚は一切使わず、川魚や鯉で展開しているとのこと。そんな長野ならではの美味しさをフレンチ料理で体験できるお店です。

さて、そのユカワタンはハルニレテラスから丘を登ったところに位置します。ディナーで歩いて訪問すると、まずはその幻想的な空間に魅了されます。あたり一面が木々で覆われ、スポットライトを浴びて山の中の景観を堪能出来ます。

ホテルに着くとそのままお店へ案内、、されるかと思いきや、はじめはお店から離れたテラスであたり一面木々の景色を楽しみながら前菜を頂けます。その景色は東京では絶対に味わうことが出来ない長野ならではの素晴らしい空間です。

前菜

アメリカンドッグに羊の生地

　羊の癖のある風味が広がる美味しさ

魚の切り身サクラマス　トマトローズマリーパン

　桜鱒の風味が広がり、それにトマトとローズマリーがふんわりと良さをだす素晴らしい美味しさ

下がサブレ上はソーセージ

　サクサクのサブレに風味高さが乗っている

炭火焼の鰻とクレープ　ゼリー　フォアグラ

　鰻の炭火焼風味がしっかり効いており、ゼリー、フォアグラ、クレープとそれぞれしっかり表情を出している

信州サーモンのケーキ

　ふっくらした食感でキッシュの卵感ある美味しさ

ここからは店内に場所を移しますがここも照明使い、景観と素晴らしすぎる空間。

鯉とビーツのショーフロワ　紫蘇香るビネグレット

　ピンクの棒の中に鯉がある。燻製した鯉と新鮮な鯉　ビーツ　燻製したババロア　フランボワーズゼリー　ピーナッツオイル　赤紫蘇のビネグレットソース

　複雑に組み合わさりながら燻製した風味が漂い、ババロア、ゼリー、赤紫蘇が表情を出します。鯉と言う印象が完全にかき消されているのは残念なところではありますが、高級感ある素晴らしい料理。美しさの表現の仕方が素晴らしい。

茸とフォアグラのテリーヌ　大理石仕立て

　フォアグラは焼き上げてそれと茸をゼリーで固める　クレソンピューレ

　口当たりの茸と酸味が素晴らしい。これも美しく仕上がっています。個人的にはクレソンは苦味が強くバランスを崩すので使わない方が良いかなとは感じました。

ペアリング：マデラ酒にハイビスカスティーを合わせたもの

栗と南瓜のニョッキ　アカヤマドリソース　黒ラッパ茸

　ニョッキはねっとりとした食感で栗と南瓜、茸で秋の味覚を楽しめる一品。あっさりとしているが量には物足りなさがあります。

ペアリング：洋梨と白ぶどうジュースとオレンジの香り

岩魚のエカイエ　茸のナージュ　

　じゃがいもピューレ　茸スープ

　一口頂くと岩魚の食感と茸のナージュ、じゃがいも、スープがとてもバランス良く味覚と嗅覚に訴える美味しさ。香り高さが素晴らしいです。

ペアリング：シャルドネにノンカフェインの紅茶

鴨肉のロティ　ソースグリオット

　バルバリー　胸肉　チェリーソース　

　食感はとても筋肉質でしっかりしており皮は薄くパリッとしている。丸上のものは鴨のもも肉をほうれん草で煮込んで包んでおり、風味高さがある一品。

ペアリング：カベルネ・ソーヴィニヨンにダークチェリー

カシスのソルベ　軽やかなシャンパーニュのエスプーマ

　下にはブランマンジェ　カシスコンポート　シャンパンソース

　シャンパンの香りがグッと強く感じる美味しさ

洋梨のデクリネゾン　焦がし醤油のグラスとアールグレイのババ

　様々スタイルを変化させている。焦がし醤油は単体で食べるとグッと醤油を感じるが、洋梨を合わせるとしっかり調和する美味しさ

小菓子

　ブルーベリーとすみれのタルト

　チョコレートと金木犀のアイスクリーム

以上でコースが終了。普段頂くフレンチ料理とは違う素晴らしいコースでした。長野県に特化した地産地消フレンチは非常に狭い食材展開ながら長野の地を感じることが出来、その空間の素晴らしさが料理レベルを引き揚げます。この日は鯉メニューが創作を施し過ぎ、鯉を感じることが出来なかった部分や、中盤に物足りなさを感じるところもあったので、充実した展開に持って行ってくださると嬉しいですね。ここは軽井沢に行く際、必ず行く価値があるお店でしょう。御馳走様でした。

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