所沢日帰り旅行のディナータイムで訪れたのは日本料理みや。所沢駅から歩いて10分ちょっとのところに位置する和食割烹料理のお店。

入店すると外観からは想像がつかないジャパニーズモダンな店内。落ち着いた雰囲気と照明使いが非常に上手だなと感じ、料理が映えるイメージが付きます。席に着くと非常に丁寧かつ安心するようなアットホームな接客対応をして下さり、気持ちも落ち着きながらコースがスタート

低音調理の鴨
　九条ネギの風味、マスタードの味付けが鴨を引き立て序盤の一品目から今後を期待させてくれます。

穴子とエビ芋
　炊いてからフリットにし八角塩で頂きます。とてもふわっと仕上がっており優しい美味しさ。京都のエビ芋も食感なめらかで八角塩とよく合います。

ふぐの炭焼き
　しっかりした食感とポン酢と相まってとても優しい美味しさ。筋肉質が伝わる繊維感。

とらふぐの白子　ライム　　
　表面の皮が厚みがあり、それが弾けると中がふわっととろとろで素晴らしい。鼻から抜けるの香りも最高です。

鯛の蕪蒸し
　トリュフを削っており香りがとても豊か。鯛は肉厚で蕪ととてもよく合う。蕪だけでも素晴らしい鼻通りの美味しさ

長崎の鰤
　見た目だけでとても綺麗なサシ。食べても脂が瑞々しくとても綺麗で炙りの香りが素晴らしい

根室の雲丹　割醤油
　割醤油の優しさと雲丹の風味が絶妙

スッポンの出汁とサワラの炭焼き
　サワラの焼きから出る程よい苦味と出汁の相性が素晴らしい。出汁はそのままだとほのかに味を感じる程度ですが料理全体のバランスが素晴らしいですね。

鯖寿司
　海苔の風味と鯖は本当よく合います。

松葉ガニ
　キャビアを乗せた豪華な一品で季節を味わいます

甘鯛
　丹波しめじの裏ごしとくわいと春菊。かなりシンプルでほのかにしめじを感じる程度。くわいも塩が効いてホクッと美味しい。

ふぐのぶつぎり、あん肝、鯛とすだちのゼリー
　これは絶品。すだちのゼリーは喉で感じる酸味としっかりしたフグの食感、そしてあん肝食感が美味しさを引き立て風味も加える計算された素晴らしい逸品

宮崎県ミスジステーキ
　レアな部分舌触り素晴らしく綺麗な脂。なにより芽ネギの単調な食感が素晴らしくマッチ。

大根とクエ
　ふわっとした優しいながらしっかりした食感が残る美味しさ

石川県白飯
　これは驚きましたね。土鍋で炊いたご飯は硬めの食感と滑らかさがあり、噛むとしっかりコシがある力強さ。今まで食べたお米の中でも最上位ランクに美味しかった気がします。
しゃこ、いくら、海苔、おしんこ、カラスミと付け合わせで頂くものでしたが、白飯があまりに美味しすぎて何かを合わせるのが勿体無く感じ、それぞれ単品で頂きました。

和三盆糖のアイス

全体を通しまず料理に関しては食材からかなり厳選されている印象を受けます。コース料金は16500円ながらクエ、フグ、松葉ガニと高級食材をふんだんに使っており、更にこだわりのご飯等、一つ一つが素晴らしい。

そして隣の方が食べられないものが多いようで、おそらくそこそこコース内容を変更しているであろうに喜んで対応されている店主のトーク力にも驚き。

その他にも店内雰囲気、BGM、スタッフさんの心遣い、お皿等、こだわりが細部まで行き届いており、非の打ち所がないお店ですね。

訪問するなら色々なお話も聞けるのでカウンターがおすすめかもしれません。御馳走様でした。