美味しさ | 48点 | 雰囲気 | 48点 |
CP | 48点 | サービス | 45点 |
創造性 | 49点 | 総合点 | 238点 |
訪問日 | 2020-02-09 | リピート価値 | 1 |
訪問種別 | ランチ | 料金 | ¥20000~¥29999 |
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必須 | 店舗名 | こにし家 |
必須 | テンポメイ | |
必須 | URL | https://www.konishiya.net/ |
必須 | 電話番号 | 0795-63-5248 |
必須 | 住所 | 兵庫県三田市三輪1-13-28 |
必須 | ジャンル | 日本料理・割烹料理 |
必須 | シチュエーション | 一人で入りやすい 接待 老舗 |
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とんかつ
創業48年、兵庫県三田市で家族経営し、大将は73才ながらいまだに現役を通す『こにし家』。今回神戸旅行に来て、真っ先に訪問してみたいお店で1日目のお昼から訪問。
こちらのお店は日本料理を提供するお店で、予約時に10000~20000円の予算をヒアリングされます。価格に応じて素材のレベルが変わるようで、旅行と言うこともあり迷いなく2万円をオーダーしました。
店内に着くと、女将さん、大将、息子さんが出迎えて下さり、気さくにカウンター越しにお話してくださいます。
まずは白湯を頂きながら話して数分、お酒を飲むか聞かれます。私は一人ではお酒は飲まず、昼間からあまりお酒を飲みたくないので、飲みませんと言うと、お酒の魅力を熱を帯びて語られ始めます。
こちらのお店はペアリングを押しているようで、日本酒やビール、ワインと概念にとらわれない独自のペアリングを提供しているよう。
ペアリングも実は好みではないので、お断りしてコースがスタート
このこの茶碗蒸し
なまこの出汁の旨味が素晴らしい。一品目から非常に繊細でこの後の料理が楽しみになります。
先付け
三田市の豆はほろっと柔らかい。
鰯にはおからと梅干しで味付けされており、梅干しとサバの風味がとてもおからと合う。
恵方巻し
おひたし
花わさび 雲丹 新物の数の子
花わさびの風味としっかりした食感の数の子のバランスが素晴らしい。後に引く花わさびが堪りません。
さて、ここでもずっとお酒を語り続けられていたので、一杯だけとお酒をオーダー。日本酒を注文しましたが、確かに料理がお酒に合うように造られており、食事と合わせると非常に上手くマリアージュを産みます。
明石のおこぜ。
かさごより高級と言う関西で食べられるお魚。
身・キモ・外皮・内皮・胃袋と高級魚を独り占め。
昨日締めたばかりと言うおこぜの身は筋肉質で身がしっかり引き締まっている。かつ、舌触り滑らか。
皮の食感も程よくしっかりしており美味しい
肝には甘みがあり食感しっかりしています。
非常に素晴らしくここで別の純米大吟醸を出してもらいました。頼んでないけど少しどうぞと言われるからいいかと頂くと、これもそのまま飲むのと、魚と一緒にいただくので全く別の飲み物に代わり、確かに相性が素晴らしい
お造り
けんけん鰹
とろとろでとけるような美味しさ。カツオの風味はそこまで強くはありませんが、品の良いお味
明石のアオリイカ
とても滑らか
さて、ここでも一杯だけと続いては蒸留された黒ビールが。もうここからは飲む覚悟、決めました。『郷に入れば郷に従え』とはこのことですねw黒ビールは開けて4日目にも関わらず、喉越しをしっかり感じます。鰹と合わせると鰹に寄り添ったような優しくマイルドな印象へ。
お吸い物
焼き餅・甘鯛・蕪
佐渡の鰤味噌漬け
魚からじゅわと飛び出す瑞々しさと、香ばしさが素晴らしい美味しさ。
純米酒と合わせるとこれも寄り添い、鰤の旨味も増していきます。
三田市人参 人参の葉っぱソース
人参の甘さがある美味しさ
ワイン 生姜の喉残りのあるワインだが、人参に寄り添うと生姜がマイルドになり全体がスマートに。
続いては猪を使った一品
山で採れたの芋
野原で摘んだふきのとう
畑のゴボウ
野生のイノシシ
その自然で獲れたものだけで造られる一品は芋の中にごぼうと猪をミンチにして閉じ込め、すりつぶしたふきのとうを一緒に頂きます。その味は猪の野性味も感じながら、ミンチなので優しく、ごぼうの強さを感じ、芋で滑らかに覆われ、ふきのとうでその癖を突き上げる最高の逸品。ストーリー性も見事ながら味も素晴らしい。
ここに合わせるにはトスカーナのワイン。土の風味残るワインを合わせるところもこだわりを感じます。
おばんざい
大根と菊名。シンプルだが、素材の良さを感じます。
シャルドネ100%
お酒とのマリアージュも素晴らしい
赤貝の酢物
山口の赤貝は食感もよく、ジュレの酸味が日本酒にもよく合います。
ご飯物とカレー
せとかんと紅ほっぺいちご
紅ほっぺは今まででダントツに糖度が高い。その甘さに驚きます。
カキ
クリームチーズと合わせた市田柿は渋さなく旨味がある
富山のかきは中に大徳寺納豆が。
和三盆
ここまで三時間半の長期戦となりました。親子揃って本当に癖強く、料理の間も永遠と言わんばかりにお酒と料理の愛を語り続けます。最初は大変だなと思ったのは正直なところですが、徐々にその想いにお酒と共に引き込まれ、誰よりも独学で研究し続けたからこそ、最高の料理を味わって欲しいと言う想いが存分に伝わってきました。
素材や料理、お酒を歴史から突き詰め、それをお酒をベースに素材を選定し、料理を完成し、コースとする。ペアリングをベースにする料理は個人的には非常に好みで、存分に1日を楽しむことができました。
ぜひまた伺いたいですね。ごちそうさまでした。